【48・103・130万に注意】学生FXトレーダー向け税金解説!

【48・103・130万に注意】学生FXトレーダー向け税金解説!

この記事で解決できる悩み
  • 学生がFXで払うべき税金ってあるの?
  • いわゆる「103万の壁」ってFXにもあるの?
  • 確定申告とかって必要なの?

こうした疑問を解決できる記事を用意しました。

この記事で解説する「税金に関する基礎知識・学生と親に影響する税金パターン」を理解すれば、自分が調整するべきFX利益を把握しながらトレードできますよ!

この記事では、下記のような情報を基にFXと学生の税金についてまとめています。

この記事で参照している情報
  • 国税庁が公開している租税・控除解説
  • 所得税法を始めとする日本法
  • 税理士の解説 など

また、この記事は2021年までの税制改正に対応した内容でお届けいたします。

では、まずは「学生FXトレーダーが注意すべき金額」から確認していきましょう。

FXの利益って税金はかかるの?」「確定申告っていくらから必要?」という方は、以下の記事でまとめていますのぜひ読んでみてくださいね!

FXの利益には税金がかかる!損益通算や損失繰越を分かりやすく解説!

学生が注意すべき金額は「48・103・130万円」!

まずはこちらのフローチャートで、「自分が年間いくらまでなら課税対象にならずに稼げるのか」を確認してみましょう!

学生が注意すべき金額は「48・103・130万円」!一般的に学生は「48・103・130万円の壁に気を付けよう」と言われています。

これは、学生及びその親が受けられる控除制度の条件額に基づいているんですね。

このうち学生自身の課税のために気にするべき金額が「48・130万円+10万円」、親の課税額に影響するのが「48万円・103万円」となります。

すべて日本の法制度に基づく重要な内容なので、これからの解説は必ず押さえておきましょうね!

本題に入る前に、次の3つの基礎知識を押さえておきましょう!
大変そうなのでスルーしたいです、、、

これを理解していないと、その後の話のほとんどがわからないと思いますよ~
前提知識3つ
  • 控除制度
  • FX収入の法的な扱い
  • 累進課税/申告分離課税

【前提知識1】控除制度

所得に対して「これだけ稼いだなら、これくらい国に納めてね」と課せられる税が所得税です。

ただし、所得税は稼いだ全額に課せられるわけではなく、納税者の生活に応じて税負担を軽減する仕組みがあり、これを「控除」といいます。

この記事で出てくる控除は次の通りです。

この記事で関係する控除制度
  • 基礎控除:人間の生活に必要な最小限度の金額(全員)
  • 扶養控除:家族を養うために必要な金額(親など、世帯の筆頭納税者)
  • 給与所得控除:働くために必要な金額(給与所得者)
  • 勤労学生控除:働きながら学業に勤しむために必要な金額(給与所得のある学生)

【前提知識2】FX収入の法的な扱い

FXでの収入は、法制度上は「雑所得」に分類されます。

一方、アルバイトなどの給料は「給与所得」に分類され、別物となります。

そのため、給与所得を対象とした控除制度などはFX収入には一切適用されないんです!

よく大学生が気にする「103万円の壁」はあくまでも給与所得がある場合の話で、FXだけの場合は「48万円」だったりします。
50万円くらい違う!ごちゃ混ぜにするととんでもないことになりますね、、、

必ず自分の収入源に応じた制度を参照するようにしましょうね!

【前提知識3】累進課税・申告分離課税

一般的な「給与所得」と「FX収入」では、課税制度が違うんです。

給与所得に適用される所得税は「累進課税」と呼ばれ、1年の課税所得に応じて所定の税率を適用して税額を計算します。

累進課税の例
  • 195万円以上330万円以下:10%
  • 330万円以上695万円以下:20%
  • 695万円以上900万円以下:23% など7段階

一方、FXに適用される税は「申告分離課税」と呼ばれ、給与などの所得とは別に「一律の計算式」で計算します。

FXの申告分離課税
一律 20.315%

※内訳: 所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%

学生自身のFX税金発生要件2パターン

学生自身のFX税金発生要件2パターンまずは「自分が税金を支払う必要がある」パターンを紹介します。

学生自身に関係する控除制度は次の3つです。

各種控除
  • 基礎控除:48万円
  • 給与所得控除:55万円
  • 勤労学生控除:27万円

これらの組み合わせにより、次の2つのいずれかのパターンに該当すると「所得税・住民税」を払う対象になります。

自身の課税条件
  • 収益源がFXのみの場合:48万円
  • アルバイトなどの給与+FX利益の場合:130万円
  • ※給与所得があり、FXで10万円以上の利益がある場合:103万円

1. 48万円:収益源が「FXのみ」の場合

48万円:収益源が「FXのみ」の場合

収益源がFXのみの場合、「基礎控除」の48万円を超えると所得税の課税対象となります。

 2. 130万円:FX以外に給与所得がある場合(アルバイトなど)

「学生で・アルバイトなどの給与所得がある」の2条件が揃っている場合、所得の合計が130万円までは課税されません

まず、収益源に給与所得がある場合は基礎控除に加えて「給与所得控除」が適用されます。

また、ほとんどの学生の場合はさらに「勤労学生控除」が適用されます。

このとき給与所得とFX所得(税法上の雑所得)の総額が、130万円までは所得税の課税対象外となるんですね。

控除130万円の内訳

130万円=基礎控除48万円+給与所得控除55万円+勤労学生控除27万円

勤労学生控除は要手続き!

103万円の先にある勤労学生控除の適用を受けるには、所定の手続きが必要になります。

適用したい場合は、「103万円を超える可能性が出た段階」でなるべく早めにアルバイト先などの給与支払者に相談して手続きを行いましょう!

後述の「扶養との兼ね合い」の都合で、学生の多くは103万円までを意識します。
そのため、担当者の中には勤労学生控除の存在や手続きを知らない人もいるんです。
早めに相談して、お互いに適正な手続きができる環境を用意しましょうね!

FX収入が10万円を超えると勤労学生控除が無くなる!

FX収入が10万円を超えると勤労学生控除が無くなる!FXをはじめとする「給与以外の所得」が10万円を超えると、制度上の「勤労学生」の定義から外れます。

そのため、FXで10万円以上稼いだ場合は勤労学生控除の適用が無くなった「103万円まで」が控除対象となります。

103万円の内訳
103万円=基礎控除48万円+給与所得控除55万円
思わぬ落とし穴ですね

FX所得が10万円ちょうどだとすると、バイト収入は93万円までになりますね。
実際はどちらもピッタリにはできないでしょうし、調整しなきゃかも、、、、

 学生が稼ぎすぎると「親の課税所得が63万円増える」

学生が稼ぎすぎると「親の課税所得が63万円増える」ここでは「自分が稼ぐことによる親への影響」について説明します。

結論、稼ぎすぎると「親の税負担が大幅に増えることがある」ため、注意が必要です。

扶養親族がいることで親が受けている控除額は次の通りです。

扶養控除額
  • 一般:38万円
  • 特定扶養親族(19歳以上23歳未満):63万円

大学生・専門学校生など最も教育に費用がかかる世代の子を持つ親の税負担が軽くなるようにできているんですね。

しかし、次の所得額を満たすと扶養親族から外れ、独立して生計を立てている者とみなされます。

外れる要件になる所得額
  • 給与所得が無い場合:48万円
  • 給与所得がある場合:103万円

そのため、学生自身が103万円を超える所得を得た場合、親は本来控除される金額より63万円多い基準で税金を計算されてしまうんです。

親から「扶養は超えないでね」って話が出るのはこういうことなんですね、、、今やっとわかりました。。。。

冒頭に説明した「累進課税」制度により、人によってはこの63万円のせいで税率が10%近く上がってしまうこともあるんだよ。
死活問題だ、、、、!!!

FX所得は経費を引いて計算しよう!

FX所得は経費を引いて計算しよう!

FXで得た収益の全てが所得扱いになるわけではありません。

実際は、収益からFXに必要だった支出を経費として差し引いた額が所得として扱われます。

経費は申告制で、用途として正当だと判断されれば物品の定めはとくにありません。

例えば、「関連書籍・セミナー費用・取引手数料・ソフトウェア・各種デバイス」など、FXのために導入したことが明白になっていれば様々な物品が対象となります。

じゃあ経費ってことにして色々なものを買って、、、

用途によっては経費と認められないこともありますし、買いすぎて実際の収支がマイナスになったりしては本末転倒です笑 ご利用は計画的に。

経費に関する詳しい解説記事もぜひ参照してみてくださいね!

【FX確定申告の注意点】お得に経費申請するコツを2つ紹介

FXなどで税金がかかる場合は学生でも必ず確定申告しよう!

FXなどで税金がかかる場合は学生でも必ず確定申告しよう!もしもここまでで解説した額面を超える場合は、必ず「確定申告」を行いましょう!

確定申告とは

1年間の所得をまとめ、払うべき税金を計算して国に納めることを「確定申告」と言います。

納税は国民の義務なので、もし「必要なのに確定申告をしなかった」場合は「脱税」となり思わぬペナルティに見舞われます。

必ず自分の収支は常に管理して、違法にならないように気を付けてくださいね!

確定申告をしなかった場合のペナルティの例
  • 無申告加算税
  • 延滞税
  • ほ税行為による刑事罰(意図的・悪質な場合)

「バレなきゃいい」は通用しない!

FX会社は税務署にユーザーの取引情報を提出しています。

そのため、「確定申告しなくても、バレなきゃいいでしょ」は通用しないんです!

後日直接税務署から連絡が来て、調査やペナルティの支払いが入ることになります。

しかも、ペナルティの加算額はとんでもない額になることもあり、払えない場合は財産の差押さえを行使されることもあります。
、、、怖っ

当サイトには確定申告に関する解説記事もありますので、ぜひ参考にしてくださいね!

FXの税金は利益いくらから?収入に応じた7つの事例で徹底解説!

【まとめ】FXには学生自身と親の税金事情の確認必須!

【まとめ】FXには学生自身と親の税金事情の確認必須!学生がFXトレードをするときに意識する課税金額、親への影響についてご理解いただけたと思います。

では、最後におさらいしておきましょう。

学生FXトレーダーと税金の関係
  • 給与所得が無い場合:48万円までは課税されない
  • 給与所得がある場合:合計130万円までは課税されない

※給与所得があり、FXで10万円以上所得がある場合:103万円までは課税されない

  • 税金がかかる場合は必ず確定申告をしよう
学生の収入が親に与える影響
  • 扶養を外れると親の課税対象所得が63万円増えてしまう
  • 累進課税により、税率が10%近く負担増になることもある

これを機に

  • 自分がどれくらい利益をあげてもいいのか考える
  • 親と扶養について話し合う場を作ってみる

など向き合ってみてはいかがでしょうか!

納税は日本国民の義務。

揉め事・ペナルティ・刑事罰などになる前にしっかりと対応しておきましょう!