FXの税金対策とは?利益を減らさない節税方法10個を解説!

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この記事で解決できる悩み
  • FXの税金への対策ってあるの?
  • 頑張って稼いだFXの利益を少しでも手元に残したい
  • 損失の繰越控除のやり方を教えて!

などの悩みを解消できる記事です。


FXの利益には20.315%の税金がかかるので、手元には8割しか残らない
んですね。


しかしFXの税金は、工夫すれば誰でも安くできる可能性があります!


そこでこの記事では、FXの税金対策を10の方法で詳しくお伝えします。


記事内容を実践すれば、税金の専門家でなくてもFXの税金を減らせますよ。


まずはFXの税率と確定申告が必要になるルールを簡単に解説しますね!

FXの利益って税金はかかるの?」「確定申告っていくらから必要?」という方は、以下の記事でまとめていますのぜひ読んでみてくださいね!

FXの利益には税金がかかる!損益通算や損失繰越を分かりやすく解説!

FXの利益には20.315%の税金がかかる

FXの利益には20.315%(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)の税金がかかります。


例えば100万円利益が出た場合、税金として203,150円払わなければいけません。


203,150円のうち所得税15万円と復興特別所得税3,150円は翌年2月16日〜3月15日に確定申告と納税をします。


残りの住民税5万円は、勤務先の給料からの天引きか普通徴収で納税します。

FX取引に係る税金って総合課税ですか?それとも分離課税ですか?

申告分離課税だよ!申告分離課税は、どれだけ利益をあげても20.315%なんだよ。

FXの税金を確定申告すべき基準

FXの利益が年間で一定金額(サラリーマンは年間20万円、専業主婦は年間48万円)を超えると確定申告義務が発生します。


ただし収入の状況に応じて細かい判定が必要なので、以下の記事で詳しく確認してくださいね。

FXの税金は利益いくらから?収入に応じた7つの事例で徹底解説!

FXの税金を安くする10の対策


FXの税金は次の10の方法で対策できます。


ひとつずつ詳しく解説しますね!

FXの税金を安くする10の対策
  1. 利益を一定金額以下に抑える
  2. 決済タイミングを調整する
  3. 両建てを使う
  4. 必要経費を計上する
  5. 損益通算
  6. 損失の繰越控除
  7. 所得控除を申告する
  8. 家族名義の口座に利益を分散させる
  9. 法人を設立する
  10. ポジション未決済でスワップ非課税のFX会社を使う

1.利益を一定金額以下に抑える

ひとつ目は「FXの税金を確定申告すべき基準」以下に利益を抑える方法です。


サラリーマンは年間20万円、専業主婦は年間48万円以下の利益なら確定申告が不要で税金がかかりません。


この「年間」は歴年で判定するので、1月1日〜12月31日までの利益を基準以下を抑える必要があります。

2.決済タイミングを調整する

ポジション決済のタイミングを調整すれば節税できます。


理由は未決済ポジションの含み益には課税されない
からです。


例えば年末時点で15万円の利益が確定していて、含み益10万円のポジションを保有中のサラリーマンAさんのケース。


年内に決済すると確定利益が25万円となり、20万円を超えて確定申告が必要になるので、年が明けてから決済しましょう。


ただしスワップポイントの課税タイミングはFX会社によって異なるので、詳細は以下の記事を確認してください。

FXの税金はスワップポイントにもかかる!賢い節税方法について解説!

3.両建てを使う

ポジションを両建てして、含み損があるポジションのみを決済してその年の利益を減らす方法です。


例えば50万円の利益が確定していて、このままだと利益が48万円を超えてしまい、確定申告が必要になる専業主婦Bさんのケース。


11月〜12月をめどに両建てをしておき、年末に2万円分の含み損ポジションのみを決済することで、利益を48万円以下にします。


年明けに含み益のポジションを決済すれば、年をまたいだトータルの損益はゼロになる
わけです。


両建てには以下3つの条件を満たすポンド円がおすすめです!

両建てに適した通貨ペアの条件
  1. ある程度のボラティリティがある
  2. マイナススワップが少ない
  3. スプレッドが狭い

4.必要経費を計上する

必要経費を計上すればFXの税金を下げられます。


なぜならFXの税金は利益から必要経費を引いた金額に20.315%かかる仕組みだからです。


必要経費は次のような支出のうち、「FXの利益を得るために直接要したもの」だけを計上できます。


なお、必要経費に計上した支出は税務署から説明を求められる場合があるので、領収書や通帳からの引き落とし履歴など、支払いの事実を証明できる根拠を保存してください。

FXの必要経費の例
  1. スマホやパソコンの購入代・利用料
  2. 新聞、書籍、ネットニュースの購読料
  3. セミナーの参加費・交通費・宿泊費
  4. ツール、ソフト、レンタルサーバーの購入代金・利用料
  5. 確定申告のための税理士費用
  6. 電気代、電話代、インターネット利用料
  7. 筆記用具、用紙、プリンター代
  8. セミナーの懇親会費
  9. 水道光熱費、家賃
  10. 借入金の利息
  11. 取引手数料

スマホやパソコンなどFX以外の用途と併用している場合は、使用頻度などの合理的な基準で、FXのみに使用した金額を計算して必要経費に計上できます。


必要経費にできるか迷った時は、最寄りの税務署や税理士に聞いてみましょう!


FXの経費については、以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてくださいね!

【FX経費12こ】確定申告時に確実に計上するためのポイント3つと注意点

5.損益通算

損益通算はその年に生じたFXの損益を次の取引で生じた損益と相殺できる仕組みです。

FXと損益通算できる取引
  1. バイナリーオプション取引
  2. CFD取引
  3. 先物OP取引
  4. くりっく365取引
  5. 株BO取引

例えばFXが30万円の利益でも、バイナリーオプションが20万円の損失ならFXの課税対象所得は10万円です。


FXのみの利益が20万円(専業主婦は48万円)を超えてしまっても、FX以外の取引で損失が出ているなら損益通算を検討しましょう。

6.損失の繰越控除

損失繰越

損失の繰越控除とは、その年に出たFXの損失を翌年以降3年間に出た利益と相殺できる仕組みです。


ですのでFXで損失が出ても、必ず確定申告をしてください!


例えば1年目に100万円の損失、2年目に40万円の利益、3年目に30万円の利益、4年目に30万円の利益が出たケース。

損失の繰越控除を受けない場合

支払う税金は2年目81,260円、3年目60,945円、4年目60,945円の合計203,150円です。

損失の繰越控除を受けた場合
  • 2年目の利益は40万円→0円で税金は0円(3年目に60万円の損失を繰り越し)
  • 3年目の利益は30万円→0円で税金は0円(4年目に30万円の損失を繰り越し)
  • 4年目の利益は30万円→0円で税金は0円

なお、損失の繰越控除を利用するには取引の有無を問わず毎年確定申告をし続けることが条件です。


万が一毎年の確定申告期限を過ぎていても、損失が出た年分から順番に確定申告をすれば繰越控除を受けられますよ!


損失の繰越控除については国税庁HPでも解説しているので参考にしてください。

参考 先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除

繰越控除を受けるのにも、手続きがいるから気を付けてね!

7.所得控除を申告する

7つ目は確定申告をして所得控除を受ける方法です。


所得控除には社会保険料控除や生命保険料控除などがあり、申告することでFXの課税所得が下がります。


なお、サラリーマンは年末調整で受けた控除以外に所得控除がない場合は確定申告は不要です。

所得控除には全部で16種類あるので、詳しくは国税庁HPをご覧ください!

参考 所得控除のあらまし

8.家族名義の口座に利益を分散させる

家族名義の口座を使って利益を分散させる方法です。


例えばサラリーマンである夫の口座のみで60万円の利益を出すと、20万円を超えるので税金がかかりますね。


そこで夫婦の口座に資金を分け、夫の口座で15万円、妻の口座で45万円の利益を出せば夫婦どちらにも税金がかからなくなります。

9.法人を設立する

FX事業を法人化することでさまざまな税制上のメリットを受けられます。


ただし法人化にはデメリットがある点と、勤め先が副業禁止の場合はFX法人の役員報酬が会社に知られる可能性がある点に注意してください。

FX事業を法人化するメリット
  1. 必要経費の範囲が広がる
  2. 赤字を10年間繰り越せる
  3. 決算期を自由に選べる
  4. FX以外の事業との損益通算ができる
FX事業を法人化するデメリット
  1. 法人設立に約20万円かかる
  2. 会社のお金を自由に使えなくなる
  3. 赤字でも税金がかかる
  4. 社会保険料がかかる

FXで法人化することのメリット・デメリットの詳細は以下の記事を確認してください。

FXで法人口座を作るメリット7個とデメリット5個!個人との違いも紹介

10.ポジション未決済でスワップ非課税のFX会社を使う

ポジション未決済でスワップポイントが課税されないFX会社を使う方法です。


具体的な活用パターンは次のとおりです。

サラリーマンのスワップ節税パターン
  1. 今年の年間利益が5万円で、未決済ポジションのスワップ利益が27万円ある
  2. スワップ利益のうち、10万円分を今年決済して実現させる
  3. 来年になってから残りのスワップ17万円分を決済する
  4. 今年の年間利益が15万円、来年の年間利益が17万円となる
  5. 結果的に2年とも年間利益が20万円以下となり、税金がかからずに済む

なお、ポジション未決済でスワップに税金がかからないFX会社は以下の5社です。

ポジション未決済でスワップ非課税のFX会社(2021年7月時点)
  1. みんなのFX
  2. LIGHT FX
  3. 【PR】DMM FX
  4. 外為どっとコム
  5. MATSUI FX

FXの税金がかかったら確定申告が必要

税金対策を講じてもFXの利益が一定の基準を超えた場合、最寄りの税務署に確定申告が必要です。


利益が出た翌年の2月16日〜3月15日に忘れずに手続きをしてくださいね。

FXの確定申告は全員必要?不利なく手続きするためのコツを徹底解説!
確定申告しなかった場合どうなりますか?

無申告加算税と延滞税のペナルティが科せられるよ

賢く節税してFXの利益を残そう!

上記で紹介した「FXの税金

対策10」を実践すると、FXの税金を下げて手元により多くの利益を残せますよ。


最後にもう一度、内容を確認しましょう。

まとめ
  • FXの利益を基準額以下に抑えれば節税できる
  • 年間損益がマイナスになっても確定申告すべき
  • 損失の繰越控除は連年申告が要件なので手続き漏れに注意!

節税対策が身につくまでは、日々の取引で利益を出すだけで精一杯かもしれませんが、節税するだけで利益の2割を失わずに済みます。


取引で利益を2割増やすよりも節税の方が簡単なので、ぜひ節税対策に挑戦してみてくださいね!

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